「休職に入ってから労災の話を聞いた」
「もう会社に行ってないけど、労災って申請できる?」
「先に休職してしまったから、今さら無理なのでは…」
精神疾患で休職中の方から、
非常によく出るのがこの疑問です。
結論から言うと、
休職中でも
会社に行っていなくても
労災申請は可能です。
ただし、
休職と労災の関係を正しく理解していないと、
不利な進め方になってしまうことがあります。
この記事では、
休職中に労災申請できるのか
どのタイミングで申請すべきか
よくある勘違い
実務上の注意点
を、現実ベースで整理します。
■ 労災申請は「在職中」である必要はない
まず大前提です。
労災申請は、
働いている最中
出勤している状態
でなければできない、
というものではありません。
重要なのは、
病気や障害が
業務に起因しているか
です。
そのため、
休職中
自宅療養中
場合によっては退職後
でも、
条件を満たせば労災申請は可能です。
■ 休職と労災は「別の制度」
ここも誤解が多いポイントです。
休職は、
会社の就業規則に基づく制度
一方、労災は、
国の制度(労災保険)
です。
つまり、
休職しているから労災が使えない
労災を使うと休職が無効になる
といった関係にはありません。
並行して進めることが可能です。
■ 休職中に労災申請するメリット
休職中に労災申請を検討することで、
次のようなメリットがあります。
▼ ① 経済的な補償につながる可能性
労災と認められれば、
休業補償給付
療養補償給付
などが支給される可能性があります。
会社独自の休職手当より、
手厚くなるケースもあります。
▼ ② 休職満了後の選択肢が広がる
休職期間満了後、
復職が難しい
退職になる
という場合でも、
労災が認められていれば、
補償
今後の交渉
で有利になることがあります。
■ 「休職してからでは遅い」は本当か
結論としては、
遅すぎるわけではありません。
ただし、
時間が経つほど
ハードルは上がる
のも事実です。
理由は、
証拠が集めにくくなる
業務内容の立証が難しくなる
ストレス要因の特定が曖昧になる
からです。
■ 労災申請のタイミングでよくある失敗
▼ ① 休職満了直前に慌てて申請
「もうすぐ休職が終わるから」と
急いで申請すると、
準備不足
証拠不足
になりがちです。
▼ ② 会社に遠慮して何もしない
「迷惑をかけたくない」
「復職したいから言い出せない」
この気持ちは自然ですが、
結果的に、
自分の権利を失う
ことにつながる場合もあります。
■ 会社の協力がなくても申請できる
これも重要なポイントです。
労災申請は、
会社が非協力的でも
拒否しても
本人だけで進めることが可能です。
会社が書類を書かない場合でも、
労基署に相談
事情説明
によって対応されるケースは多くあります。
■ 休職中に最低限やっておきたい準備
労災申請を考えるなら、
休職中に次の点を整理しておくとよいです。
発症前の業務内容
労働時間
ハラスメントの有無
診断書・通院記録
メール・チャット履歴
これらは、
後から集めるのが難しくなります。
■ まとめ:休職中は「労災検討の適切な時期」
精神疾患で休職している期間は、
労災申請を検討するには
決して遅すぎない
むしろ、
体を休めながら
事実関係を整理できる
重要なタイミングです。
何も決めないまま時間だけが過ぎると、
選択肢が減っていくこともあります。
★ お問い合わせ・ご相談について
当事務所では、
休職中の労災申請の可否判断
申請タイミングの整理
会社との関係を踏まえた進め方
休職満了後を見据えた選択肢整理
など、休職中の段階からのご相談もお受けしています。
お電話・メールでお気軽にご相談ください。
「ブログを見た」とお伝えいただければ、状況に応じてご案内します。
