「労災申請って、何から始めればいいの?」
「会社に言わないと申請できないの?」
「書類を出したら、すぐ結果が出るの?」
過労死や精神疾患の労災申請について相談を受けると、
多くの方が、
手続の流れが分からないこと自体が大きな不安
になっています。
特に、家族が亡くなった場合や、本人が重い精神疾患を抱えている場合は、
何をすればよいのか分からない
会社とどう関わればよいのか分からない
役所の手続が怖い
という気持ちになるのも無理はありません。
この記事では、
過労死・精神疾患の労災申請の基本的な流れ
申請時の注意点
よくあるつまずきポイント
を、実務ベースで整理します。
■ 労災申請は「誰が」行うのか
まず大前提です。
労災申請は、
本人
または
遺族
が行います。
会社が代わりにやる必要はありません。
よくある誤解として、
「会社が協力しないと申請できない」
と思われがちですが、
会社が非協力的でも申請は可能です。
■ 申請先は「労働基準監督署」
労災申請は、
会社の所在地
または
本人の勤務場所
を管轄する労働基準監督署に提出します。
ここが、
労災認定を判断する窓口になります。
■ 労災申請の基本的な流れ
大まかな流れは次のとおりです。
① 申請書類の準備
② 証拠資料の収集
③ 労基署へ提出
④ 調査・聞き取り
⑤ 認定・不認定の決定
この流れで進みます。
■ どんな書類を出すのか
代表的な書類は、
労災保険給付請求書
医師の診断書
死亡診断書(過労死の場合)
勤務状況が分かる資料
業務内容の説明書
などです。
精神疾患の場合は、
初診日
診断名
治療経過
が特に重視されます。
■ 労基署の調査とは何をするのか
申請後、
労基署は調査を行います。
例えば、
本人や家族への聞き取り
会社への照会
勤務記録の確認
医師への意見照会
などです。
会社側の主張だけでなく、
双方の話を聞いたうえで判断されます。
■ 申請から結果までの期間
よくある質問です。
「どれくらいで結果が出るのか?」
答えは、
数か月から1年以上
かかることもあります。
特に、
過労死
精神疾患
は調査項目が多く、
時間がかかる傾向があります。
■ よくあるつまずき①「会社が非協力的」
会社が、
書類を出さない
事実と違う説明をする
責任を否定する
というケースは珍しくありません。
しかし、
会社が否定しても
労災申請自体は進みます。
大切なのは、
本人側の証拠と記録です。
■ よくあるつまずき②「証拠がそろわない」
本人が亡くなっている場合、
タイムカードがない
メールが消されている
記録が残っていない
ということもあります。
その場合でも、
家族の記録
同僚の証言
通院履歴
日記
スマホの履歴
などが補助資料として使われることがあります。
■ 途中で取り下げることもできる
労災申請は、
途中で取り下げる
ことも可能です。
ただし、
一度取り下げると再申請が難しくなるケースもあるため、
慎重な判断が必要です。
■ 労災申請は「裁判」ではない
重要なポイントです。
労災申請は、
会社を訴える手続
責任追及
ではありません。
あくまで、
国の保険制度を使う手続
です。
感情的な対立よりも、
事実と証拠が中心になります。
■ 申請前に整理しておくべきこと
申請前に、
何が起きたのか
どんな業務負荷があったのか
いつから体調が悪化したのか
証拠は何があるか
を整理しておくことで、
調査がスムーズになります。
■ まとめ:流れを知るだけで不安は減る
労災申請は、
難しそう
怖そう
と感じられがちですが、
流れを知れば、
やるべきことは整理できます。
大切なのは、
事実を記録すること
証拠を集めること
焦らず進めること
です。
★ お問い合わせ・ご相談について
当事務所では、
過労死・精神疾患の労災申請手続の説明
申請書類の整理
証拠資料の集め方
労基署調査への対応方法
不認定となった場合の対応
など、申請前から申請後まで幅広くご相談をお受けしています。
お電話・メールでお気軽にご相談ください。
「ブログを見た」とお伝えいただければ、状況に応じてご案内します。
