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労働組合って何?ユニオンとの違いは?|労災トラブルで「使える組合・使えない組合」を専門家が整理

日野アビリティ法律事務所

「労働組合って、ちょっと怖いイメージがある」

「政党っぽい人が多そう」

「入ったら会社と完全に対立するんじゃないか」

労災や長時間労働、ハラスメントの相談をしていると、

労働組合に対して、かなり極端なイメージを持っている方が多いと感じます。

ですが実際には、

• 会社内の労働組合

• 社外のユニオン

• 政治色が強いところ

• ほぼ実務だけを淡々とやるところ

かなり幅があります。

この記事では、

• 労働組合とは何か

• ユニオンとは何が違うのか

• 政治との関係は実際どうなのか

• 労災トラブルで「使える場面・使えない場面」

を、現実ベースで整理します。

■ そもそも「労働組合」とは何か

▼ 労働組合は法律で認められた存在

労働組合は、

• 憲法

• 労働組合法

によって、正式に保護されている団体です。

怪しい団体でも、非公式な集まりでもありません。

▼ 本来の役割は「個人ではできない交渉をすること」

労働者が一人で会社に対して、

• 残業が多すぎる

• 配置がおかしい

• ハラスメントがある

と言っても、

取り合ってもらえないことが多いのが現実です。

そこで、

個人ではなく「集団」として交渉する

これが労働組合の基本的な役割です。

■ 「会社の中の労働組合」と「外のユニオン」

ここが一番混同されやすいところです。

▼ 会社内の労働組合(企業別組合)

• その会社の社員で構成

• 大企業に多い

• 労使関係が比較的安定

メリットは、

• 会社の内部事情に詳しい

• 定期的な交渉ルートがある

一方で、

• 会社と距離が近すぎる

• 強く出にくい

という側面もあります。

▼ ユニオン(合同労組・地域ユニオン)

• 会社外の組織

• 一人でも加入できる

• 非正規・若手でも使いやすい

個人トラブルに強いのが特徴です。

労災・ハラスメント・未払い残業など、

ピンポイントの問題解決を目的に動くところが多いです。

■ 「政党っぽい」というイメージはどこから来るのか

正直に言います。

▼ 一部の労組は政治色が強いのは事実

• 政党と関係が深い

• デモ活動が多い

• 思想的な主張が強い

こうした組合も、確かに存在します。

▼ ただし「全部がそう」ではない

最近増えているのは、

• 政治活動はしない

• 実務だけやる

• 交渉が終われば距離を取る

というかなりドライなユニオンです。

「使うだけ使って、必要なくなれば脱退」

という関係も珍しくありません。

■ 労災トラブルで労働組合が役に立つ場面

▼ ① 会社が全く話を聞かないとき

• 労基署に行く前

• いきなり弁護士はハードルが高い

この中間として、

組合交渉がハマることがあります。

▼ ② 一人だと怖くて声を上げられないとき

• 若手

• 非正規

• 契約社員

この層は、

ユニオンが一番フィットすることが多いです。

▼ ③ 証拠がまだ弱い段階

組合は、

• 情報整理

• 要求の組み立て

を一緒にやってくれる場合があります。

■ 労働組合を使うことのデメリット

いいことばかりではありません。

▼ ① 組合の質に差がある

• 交渉が荒っぽい

• 会社を無駄に刺激する

こうしたケースもあります。

▼ ② 会社との関係が戻りにくくなることも

特に、

• 復職希望

• 長く働き続けたい

場合は、

使い方を慎重に考える必要があります。

■ 労働組合は「最終手段」ではない

大事なポイントです。

労働組合は、

• 正義の味方

• 最後の切り札

ではありません。

状況に応じて使う「道具の一つ」

です。

■ まとめ:イメージで避けるのは、もったいない

労働組合・ユニオンは、

• 怖いもの

• 政治的なもの

と決めつけてしまうと、

本来使えたはずの選択肢を失うことになります。

重要なのは、

• どの組合か

• 何の目的で使うか

• 今の自分の状況に合っているか

です。

★ お問い合わせ・ご相談について

当事務所では、

• 労働組合・ユニオンを使うべきかの判断

• 組合と弁護士、どちらが適しているかの整理

• 労災トラブルにおける組合活用の可否

• 若手・非正規の方向けの選択肢整理

など、「使うか迷っている段階」のご相談もお受けしています。

お電話・メールでお気軽にご相談ください。

「ブログを見た」とお伝えいただければ、状況に応じてご案内します。

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